LANケーブルがなくなった
自分が中学生くらいの頃に、うちにはじめてパソコンとインターネットが導入された。
時代の流れで購入したようだったけど、両親ともパソコンを使うような人ではなかったので、もっぱらぼくと弟のおもちゃになった。
当時は地元のケーブルテレビの回線が使い放題で、うちもそれに契約した。ちなみにケーブルテレビのチャンネルには契約してなかった。
プラン内容におまけでついてくるサービスを使って、自分のホームページをWordでつくって公開していた。BBSや日記ももちろん借りてきてつけてた。
音楽を聞くようになり、近所のレンタル屋で借りてきたCDを取り込んではCD-Rに焼いた。当時はまだ自動で曲情報が入ったりしなかったから、タイトルを全て手打ちで入力していた。その際、目線はCDの曲目リストに行くため、画面はおろか手元も見ることができない。そのおかげで次第にブラインドタッチができるようになった。
それからしばらくしてmixiが流行った。大学で知り合ったひとたちとマイミクになり、互いの日記を見合った。高校の頃の同級生や先輩後輩の近況も日記で知るようになった。最近あまりみなくなったようなポエジーな日記からその人の心のうちを探ったりもした。
大学で支給されたパソコンは、ケーブルを繋がないとネットができなかった。机から落としたんだったか、差込口が歪んだ(使えたからそのまま使用していた)。
スマホが普及し、パソコンでネットサーフィンする時間がだんだん減ってきた。いつからか無線LANがとぶようになってわざわざケーブルをさしこむことも全くなくなった。
ヤバイTシャツ屋さん - 「無線LANばり便利」Music Video
自分が高校生の頃、友人から借りてパソコンとMDに取り込んだCDの中に、当時流行ったメロコアもいくつかあった。ぼくは椎名林檎や東京事変ばかり聴いていたけど、借りたそれらもよく聴いた。高校卒業して上京したりしてバラバラになったけど、県境こえてケーブルで繋がっていた。
卒業してからしばらくは年に一度くらい集まっていたけど、もうすっかり会っていない。
「インターネットの思い出」