まちのたこやきや
行ったことのないまちを歩いていたら、たこやき屋があった。
いつもなら通り過ぎてしまうようなくたびれた小さな店舗だった。
でも、白髪混じりに鉢巻しめたおじさんがたこやき焼いてた。あと、少しで焼けそう。
「おじさん、もうそろそろ焼ける?」
「あと、15分ぐらいだよ」
じゃあ、待ってよう。
待っていたら、別のおじさんがやってきた。よく来る人なのかな。
待っていたら、女の人もきた。若いカップルも。
どんどん人がやってくる。
焼き上がる頃には、ちょっとした列に。みんなちゃんと焼き上がる時間知ってるんだな。
焼き上がったたこやきは20個500円。キャベツがいっぱい入った醤油味のたこやきだった。焼きたてが美味しくてついつい楊枝が伸びた。
ごちそうさまでした。