あたらしいまちのブログ

あたらしいまちの交換日記

ぽんぽこマウンテン

だいたい家にいない2月3月を終え、唐突に気温が上がったため何の準備もないまま満開の桜が素通りしていますが、みなさんお花見は楽しんでいますでしょうか。

 

季節イベントが割と好きで、花見とか、海とか、夏祭りとか、本当はちゃんと楽しみたい、
と毎年思うものの、周りにアウトドア嫌いが多くなかなか実現しません。
聞いたところによると かしやまさんは以前「BBQは非文明的な行為だ」と唱えていたそうです。
なんか60年代の学生みたいでいいなと思いました。


今年は海と川に行きたいです。
今のうちから言い続けていこうかと思います。

 

桜が咲くほんの数日前、さいたまは森林公園の奥地にあるウワサの珍スポット"ぽんぽこマウンテン"に行ってきました。
道のりが結構辛くて、舗装はされているもののひたすら枯れ木ばかりの長い道のりを、セグウェイ・ツアーで列になって進行する団体を横目に見ながら耐え忍び歩いた先に、ようやく見えてきたその珍妙な名前のスポットは、単に弾力のある生地でできたバカでかい山で、バランスボールが巨人サイズになって半分地面に埋まったものと考えて貰えれば分かり易いのですが、上に乗ると体が勝手に跳ねてしまうため、休日ともなれば結構な数の子供たちが入り乱れ奇声を発して跳ね回る狂気の遊具です。
人の野生を呼び覚ますのでしょう。

 

基本的にここでの統治権は子供にありますが、親御さんらしき方やボーイスカウトっぽい若者もいて、みな一様に「子供の付き添いだからしょうがないよね」みたいな顔をしながら全力でぴょんぴょんしているので、なんの付き添いでもない僕らも遠慮なくぴょんぴょんしましたとさ。

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話は変わりますが
昨年はタイの映画監督アピチャッポン・フィーバーに湧いた一年だったと思いますが、その締めくくりとして発表されたアピチャッポン初の舞台作品、「フィーバールーム」を見ました。
KAATで見たことのない程の長蛇の列、5時間並んだ末に一回目は入れず、続いて二回目の列へそのままなだれ込む未知の体験。
前半は映像作品で、後半劇場空間を使ったある現象に浸り、ひとしきりトリップさせられた後大体の人の感想は「何だよこの技術…」だったと思います。


終演後その場にいた諸先輩方と、何で日本人はこんなにアピチャッポンが好きなのか?という話になり、
「ミーハーが文化人ぶるのに調度いい難解さ」というなんとも捻くれた意見が出た所で皆あぁーと納得しましたが、よくよく考えると「語感がかわいいから」なんじゃないかと思っています。

一度耳にしたら離れないですもんね。アピチャッポン・ウィーラセタクン
人間の野性味にアクセスし、名前がぽんぽんしているという意味ではアピチャッポンとぽんぽこマウンテンは親しい存在と言えるかもしれず、疲れた日本人が惹かれるのも必然。
アピチャッポン…、ウィスット・ポンニミット…、ニャホ・ニャホ・タマクロー…。魅惑のクリティカルネームたち。

 

日常においても意味以上に語感、を意識して喋りたいところ。
久々なのでこのリレーブログのテーマなんだっけ、、なんかズレてるかもごめんなさいと思いながら、タイムリミット。

 

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